浅羽通明『アナーキズム』isbn:4480061746

ひさしぶりに池袋ジュンクに行くと、一階に面出し。で、即購入。
宮田登松本零士鶴見俊輔まで、やってくれますね。
まだ序論しか読んでないけど、まぁおもしろそう。ユートピア思想とアナーキズムのからみがちと単純すぎるかなという気がする(ユートピア思想を単純に「原理主義的」とするのはいかがなものかと。
しかし、読んでると大杉栄とカネッティがダブってきて、眩暈がするほどです。これって民俗学にとっても大きな問題だよ、ってことは橋川文三の頃から言われていることか。宮田先生は「ミロク」でいいとこまで行ったんだけど、結局この問題を途中で放棄して歴史学との共闘路線に方向転換してしまう。そして、そのときに思想としての民俗学は終止符を打ったともいえるのではないかと。でもまぁ方法論的には仕方ないんだけど。