http://www.jintai.co.jp/main.htmlには行く気がしませんが……


上手に、知的に死ぬのは、なかなか難しいものです。
 死は自分でコントロールすることができないのが難点。死後も体裁よくしていたいと願う人のほとんどは、残念ながら腐臭漂う腐乱死体になるか、鳥や獣に食べられてしまうか、上手くいっても早々に火葬されてしまうかです。
 しかし、完全に干からびたり鉱化したりホルマリン漬けにされた死体は、のちのち博物館のケースで丁寧に展示され、多くの人びとのまえで脚光を浴びることができるかもしれません(私みたいに目立ちたがりな人間にはうってつけでしょう)。
 そうなれば、自分の人生よりもはるかに長い時間をミイラや化石として存在することになるのですから、むしろそちらのほうが、「本当の自分の姿」たりえるのかもしれません。皮肉なものです。