綿矢りさ『蹴りたい背中』

とにかく買って読むことにしました。
「文藝」に「インストール」が載った時点で、もちろん写真チェックもしたし、読んだんですけど、あんまり興味をもたなかったというのが正直なところ。でもかわいいから売れるんだろうなというのはありました。
http://d.hatena.ne.jp/munekata/20040115#p1

恥を忍んで、只今から大塚の山下書店(24時間営業)に行きますか。いや〜、恥ずかしいったらありゃしない。今買っちゃうってことは、「私ってミーハーです」という看板を首にさげて歩いてるようなもんじゃないですか。でも、今日『蹴りたい背中』を買ったということは、たぶんのちのちまで話のネタになる。ある意味勲章ですよ。阪神優勝で道頓堀に飛び込むより勇気がいるし、そのぶん自慢もできる。

それよりも、作品がどうとかこうとかの次元以外のところで楽しみたいです。どうせダメダメ選考委員だし(なんでこのメンツが綿矢りさを選ぶのかよく分からない)。作品の内容とか価値とかには意味ないんですよ。おそらくいま読むってことにしか意味がない。たぶん1週間後でももう遅い。それは小説がダメになったとかってことじゃないし、若い(美人の女性)作家を選んで話題づくりする出版社に文句をつけるでもない。芥川賞なんてどうせ昔からそういう読まれ方しかしてないのですから。私は「あぁ、本ってこうやって売るんだな」ということがよく分かって勉強になったし、「アイドル誕生!」って萌えてもいいよ、なと思いました。たぶんそういう消費のしかたがいちばんしっくりきます。そう、なんもまちがってないんです。これでいいんです。内容なんてどうでもいいんです!