「論壇系」ブログは有効なメディアたりえるかしら。

切込隊長んとこネットは新聞を殺すのかblogとのあいだでちょっとした意見の交換がおこなわれておった。非常に興味深いので感想を。


個人的にはブログが社会に影響力を持つコミュニティー/メディアとして発展していくのか否かという問題には興味なくて(というかそんな予測だいたい意味をなさなかったりするので)、むしろ私の属性(文系大学、出版、その他サブカル系)にかかわる問題、とくに学術的な/文系的な/論壇的なメディアの今後はどう展開していくのかってことを、しばらく注意して観察してきた事情があるもんで、そこらへん中心に語っちゃうんだけど、さてでは、象牙の塔にこもってる研究者や学生が、ちょっとコラムの書き方を覚え、メディアに合わせて書く内容も「柔らかく」して、広範囲な流通に耐えうる文章を書けるようになりましたって前提が確立されたとして、ではそこで収益性にメドがつくかといえばおそらくそんなことは、(日本の)論壇系ブログにはそのような状況はしばらくは到来しない、というのがみなさまの感想なわけですね。今回の切込vsネ殺の議論は、それを確認するための覚書として適当なので取り上げたという次第。むしろ、論壇系ブログ確立のために現在取り組んでいる/取り組むべきは、「盛り上げていこーっ!声出していこーっ!」って声出してくってことになって、まるで学生の頃の部活を思い出させ、じつに泣ける。院生諸君がんがれ。