聞き飽きてます

こんだけ音楽に気をかけ、ますます音楽が身近なものになったからといって、私たちが生の音楽そのものに触れる機会が多くなったわけではないし、むしろそういう場所は少なくなっている(リキッドもなくなったし)。でも、そういう場所がなくなったからといって、あるいはCDが売れなくなったからといって、私たちが音楽に触れる機会がなくなっているということでもない。むしろ、あまりにも音楽はあふれていて、食傷ぎみでさえある。そう、著作権だとかCCCDだとか業界全体の没落だとか言っても、現に音楽は(ついでに言えば本も)あふれているのだ。私たちはもう耳も目も腐っちまうほどにあらゆる音楽や本を見聞きしていて、そして本質的な問題というのはおそらくそこにあるわけ。んで、いまクリエイティブなことをしようとすると、そういう問題が少なからず影を落としていて、これはよくよく考えねばならん。