魂の労働。メモ程度に。

これまた買っておいたのに全然読んでなかったのを読了。
ネオリベの問題は、それに替わる労働観を提示できていないことだ、という批判をちょくちょく耳にしますが、問題点を明確にし、分節化することの意義はあると思うし、ネオリベ的なものを射程に入れようとするときの戦術としてはさしあたりまっとうだと思います。そのまっとうさを見習うだけでも読む価値あり。それに加えて、フリーターとして来週の生活さえまったく不安定な境遇にある私には、ここで問題にされている「気持ち悪さ」や「感じの悪さ」という言葉で指し示されている感情(まさに感情以外のなにものでもないのだけれど)がなんとなく、いやほんとなんとなくなんだけど分かる気がするし、ヘンにサヨクっぽく理解するよりもそういう共感のしかたのほうが、この本にあっていると思うのです。そしてこの共感する部分をどうやって「構成」できるか、ということを最近いっつも考えてます。ただし、もし渋谷さんと意見が分かれるとしたら、この「構成」の部分でしょう。もっと具体的に言えば、渋谷さんが問題にしている魂(あるいは感情)には共感するけど、その権力論については、いささかユートピア的ではないかとも思うわけです。なんか教条的な批判で申し訳ないです。もうちょっとうまく言葉にできる経験と知恵があればなぁ……

おっと、ちょっと別の仕事ができたので、この続きはまた今度。
あっ、あとN.E.R.D買いました。みんな嫌いかもしれないけど、私はファレルの声は本気で好きです。ファレル、そんなにだめですか?